最近のものでBluetoothが搭載されたレコードプレーヤーというものの存在を知った。レコードをかけてその音をBluetoothでイヤフォンやヘッドフォンに飛ばせるらしい。
そんな事をしたらアナログ音源を聴くメリットが根本から覆されてしまうと思うんだけど、、、それがメジャーなオーディオメーカーから出ている商品なのも驚き。
私は幼少期ではあるけれども普通にレコードプレーヤーしか無かった時代を知っていて、CDがでてきた時のワクワク感も何となく覚えているので、そんなにアナログ音源に対する憧れや執着は無い。
近年は敢えてのレコードやカセットテープなどのアナログリリースというのも割とよく目にするんだけど、録音がもしデジタルなのならアナログリリースする意味って、、って真っ先に思ってしまう。
折角クリアな良い音で録音したものを音質を落として聴きたい心理が良くわからない。
カセットテープやレコードのクリアになりきれない音自体はもちろん好きだし、
デジタルには出せない音域が出ているという説も、私の耳はその違いをそんなに聴き取れないし、こだわりのある良いオーディオで聴いている訳でもないけれど信じている。
けど、スリムじゃないフォルムやモノとしての存在感が良いっていうのも分かるんだけど、好きであるが故に安易なアナログ礼賛を軽薄に感じちゃうな。
そういえばジェニーのギューンカセットからリリースしているアルバムは、全てオープンリールで録音しているんですよね。須原さんのオープンリールのテープのストックがもう無くなってしまって、もうあんな贅沢な録音は出来ない。
ちなみにアナログ録音しているものをデジタルリリースするのは有りだと思ってるし、アナログ録音をわざわざするのも意味ある事だと思う。
カセットテープ録音をしていた時に、少しクリップする位のゲインで撮ると迫力が出てそれはデジタルにはない音だなっていう実感がある。
あとアナログフィルターを通したデジタルの音も好き。
でもデジタル録音したものをわざわざアナログ再生のハードに落として聴く、というのは単に特定の音域を削っているだけなんじゃ無いかって思う。専門家では無いので間違っていたらごめんなさいです。
私自身もクライベイビーの頃は普通にカセットMTRの4トラックをピンポンしてやりくりしていて、あのダビングの音の劣化が辛くてMDやDATを使ってトラックをまとめたり色々苦労していました。
それを経てHDDの MTRを入手した時のあの衝撃が(何トラック使っても音がこもらない!)アナログに対する執着を全然上回っています。
その流れで、いつかDTMの世界に足を踏み入れたいなと思いつつ、未だ環境を整えられず先送りを続けています。
まあ根っこはロウファイだし人力アナログが好きなので、なんだかんだでガラっと作風が変わるみたいな事はないと思うけど、やってみたい。
年寄りになると思い出話や昔は良かった話や最近の風潮は気に入らないとかそういう事ばかりで嫌になっちゃうね。
でも周りの流れとか皆の風潮とか気にしないで自分の思う事を好きなタイミングでやってゆきたいです。